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2022.01.29

ほすらぶ掲示板とは?実際に個人が特定された事例・誹謗中傷や悪口の削除方法も解説!

    ほすらぶ掲示板に投稿された内容で、悩んだり苦しんだりしている方は少なくありません
    掲示板には「一度書き込まれた内容は消さない限りいつまでも残る...」という性質があります。
    自分の不利益な情報が投稿されてしまうと「すぐに消したい、知られたくない」と思うのが人間の心理ではないでしょうか。
    そこで今回は、ほすらぶ掲示板の誹謗中傷や悪質な投稿の削除方法、その他にも実際に個人特定された事例なども紹介します。
    現在ほすらぶ掲示板の投稿で悩んでいる方や将来が心配な方も、ぜひ最後までご覧ください。

    ほすらぶ掲示板とは

    ほすらぶ掲示板は、キャバクラやホストクラブ、風俗関係者の情報が集まる夜の掲示板です。月間200万人が利用しており、都道府県別のスレッドやお店のスレッドが大量に立てられています。

    ほすらぶ掲示板の特徴

    ほすらぶ掲示板の特徴は、夜のお店の情報やお気に入りキャストの情報共有ができることです。
    お店ではなかなか入手できない情報も、ほすらぶ掲示板では手に入ることがあり、情報収集を目的に利用する方もいます。
    その一方で、ほすらぶ掲示板の投稿によって名誉を傷つけられる会社や個人が後を絶ちません。ほすらぶ掲示板の投稿が元になり、侮辱罪や名誉棄損で裁判所に訴える人がいるほどです。
    ほすらぶ掲示板は、名前や住所を登録しなくても掲示板の利用が可能で、匿名で投稿もできます。そのため「身バレしないから大丈夫」と安易な気持ちで攻撃的な内容を投稿する人も。
    実際に、お店や個人の源氏名を出して誹謗中傷や悪口を投稿し、裁判になった事例もあります。たとえ名前が伏せられていても、特定可能な書き込みが多くあるのです。

    誹謗中傷や悪口を削除する方法

    ここからは、誹謗中傷や悪口の投稿を削除する方法を解説していきます。
    不当な投稿に対し、黙っているだけでは解決できないこともありますので、対処方法を身につけましょう。

    ほすらぶ掲示板に削除依頼をする

    ほすらぶ掲示板には削除依頼フォームがあり、投稿の削除を運営会社に依頼できます。自分1人で行動できるため、周りに相談して投稿内容がバレるといった心配がありません。
    ただし、削除に96時間かかることが規約に明記されており、実際に投稿が削除されるまで数日かかります。
    また、ほすらぶ掲示板の提示する削除依頼方法を確認することが必須です。ガイドラインに沿って依頼しなければ受理されない旨が規約に明記されています。そのため、焦って削除依頼を出したら、受理されるまで時間がかかってしまうことも少なくありません。

    弁護士に依頼して削除する

    運営会社に訴えても削除されない場合、もう1つの方法として弁護士に依頼をして削除するという方法があります。弁護士であれば、削除依頼フォームを使うだけでなく、テレコムサービスのガイドラインに基づいた「送信防止措置依頼書」を使うなど、いろいろな手法を持っているため削除までスムーズに進むことが期待できます。
    また、裁判所に仮処分の申請を行い、強制的に記事を削除できるのも弁護士に依頼するメリットと言えます。
    そしてネット犯罪に強い法律事務所なら、記事の削除だけでなく「投稿者の特定」「損害賠償請求」「刑事告訴」まで依頼できるでしょう。
    費用がかかるデメリットがありますが、なんとしても投稿を削除したいという方におすすめの方法です。

    ほすらぶ掲示板で実際に個人が特定された事例

    ほすらぶ掲示板に投稿された誹謗中傷や悪口に対して「発信者情報開示請求」を行うことにより、個人の特定が可能になります。
    個人の特定が可能になると、損害賠償の請求や刑事告訴もできるため、再発防止が期待できるでしょう。

    本人の画像を無断使用し誹謗中傷を書き込んだ事例

    1つ目は、平成29年に東京地方裁判所であった「発信者情報開示請求事件」です。
    これはツイッターのプロフィール画像を無断でほすらぶ掲示板に投稿し、誹謗中傷を書き込んだ事例。この事例では、他人のプロフィール画像を複製し公衆送信したとして、発信者の特定が認められました。
    実際に書き込みの内容を見ると、相手の容貌に対する悪質なメッセージが書かれており「被告から本件発信者情報の開示を受けるべき正当な理由があると認められる」という判決も出ています。
    参考URL: https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/840/086840_hanrei.pdf

    お店の本人の写真を使用し誹謗中傷を書き込んだ事例

    2つ目は、令和2年に東京地方裁判所であった「発信者情報開示請求事件」です。
    この事例では、お店のホームページにのっていた本人の写真を無断でほすらぶ掲示板に投稿し、誹謗中傷を書き込んでいます。こちらも他人のプロフィール画像を複製し公衆送信したとして、個人の特定が認められました
    プロバイダーに対して、発信者情報目録記載の各情報を開示せよという裁判所命令が下されています。ここで言う「発信者情報目録記載の各情報」とは、氏名や住所、メールアドレスです。

    ほすらぶ掲示板でトラブルに巻き込まれないために

     

    SNSに自分の本名や顔写真をのせない

    ツイッターやフェイスブックといったSNSツールを使う際に、本名や顔写真、職場がわかる投稿はなるべく控えましょう。
    ツイッターから自分のプライベートな画像を抜き出されて、ほすらぶ掲示板に無断で投稿されることがあります。さらに、家族や友人の写真が一緒にのれば、周りの人が被害にあうことも。
    実際に、SNSツールを使って、自分が好意をよせるキャバクラ店員の個人情報を探し出し、家まで会いに行ったという事例もあります。
    ほすらぶ掲示板でトラブルに巻き込まれないために、特定につながる情報を投稿しないようにしましょう。

    プライベートな発信は信用できる人だけにしよう

    お店の掲示板やグループラインといった、職場の同僚や仲間が集まる場であってもプライベートな発言はなるべく控えましょう
    自分の1日の行動や予定がネットで拡散されてしまうと、その情報から個人が特定される原因になってしまいます
    グループラインはグループに所属している人だけ見られる仕組みですが、第三者が目にする機会もゼロではありません。そのため、プライベートな発言は信用できる近い人にだけ行い、特定されるリスクを減らしましょう。

    ほすらぶ掲示板から距離をとることも大事

    夜のお仕事で働く方にとって、ほすらぶ掲示板に自分の情報が投稿されているか、気になるのも無理はありません。
    しかし、ほすらぶ掲示板を頻繁にチェックして、悪い投稿がないか?と確認を続けると、いつか「チェックしないと夜も眠れない」という不安な状態になる可能性もあります。
    常に心配しながらチェックしていると、悪い想像がどんどん膨らんでしまうものです。
    無責任な言い方かもしれませんが「書き込まれたらその時に対応する、不当な投稿にはきちんと対処する、それまでは放っておく」くらい気楽に構えている方が、仕事もプライベートも楽しく過ごせるでしょう。
    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

    Writer

    この記事を書いた人

    ライター

    MKG