国内マスメディアTwitter成功調査

お堅い印象のNHKですが、自ら名乗っているように、とても“ゆるい”つぶやきを運用しています。番組案内がメインですが、内容紹介も顔文字を使うなどして楽しそうです。複数のスタッフが担当しており、ときどき「2号先輩」などとアダ名が出てくることも。視聴者（フォロアー）の質問へシュールに答えるのがおかしく、ネット上でも人気のアカウントです。ハッシュタグは「#NHK」ほか多数。

新入社員「ダベア」のアカウントとして運用しており、番組情報をメインにつぶやいています。ときおり、番組情報に絡んだプチ情報などを、顔文字付きでツイートしています。Twitterらしい無意味で楽しいツイートは少なめです。自己紹介で「ごめんダベア～」として質問や要望に答えないスタンスを取っており、@付きのコメントはほとんどありません。ハッシュタグは「#ntv」。

マスコットキャラ「BooBo」のアイコンがかわいいアカウントで、番組情報をメインにつぶやいています。内容は詳細で、番組の公式アカウントがある場合は、それらのつぶやきをリツイートして情報を厚くしています。そのためタイムラインがリツイートだらけになるケースもあり、1日のツイート数も多めです。視聴者への返信は行っていないようです。ハッシュタグは「#tbs」。

おなじみの目玉アイコンのアカウントでは、番組情報をメインにつぶやいています。ただ比較的あっさりしていて、番組タイトルと見出し程度の情報しかツイートしていません。公式サイトの番組情報ページへのリンクを必ず付けており、ブログや動画など、サイトの更新情報もツイートしています。そのため、1日のツイート数は比較的多めです。ハッシュタグは「#fujitv」。

キャラクター「センデンブインちゃん。」を“中の人”として、番組情報のほか、日々の挨拶などもツイートしています。番組情報は比較的詳細で、顔文字と感想やコメントも付けています。ときどき宣伝部のデスクの写真などがアップされることもあります。系列放送局のツイートへ返信することがありますが、視聴者への返信は行っていないようです。ハッシュタグは「#tvasahi」。

電子版に掲載されたニュースをピックアップし、タイトルとURLのみを淡々とツイートしているアカウントです。不要なコメントは一切なく、硬派な印象を受けます。電子版のユーザーにとっては、効率よくニュースを見られる入り口として、使い勝手のよいアカウントと言えるでしょう。

朝日新聞デジタルに掲載されたニュースをピックアップして、タイトルとURLをメインにツイートするアカウントです。ときどき、系列会社の関連イベントや朝日新聞デジタルの連載記事を「お知らせ」として紹介することがあり、そのときは情報が詳細になります。YouTubeの「Channel ASAHI」に掲載した動画を紹介することもあります。

「読売新聞の公式ニュースサイト」と紹介されていますが、このアカウント自身のツイートはほとんどありません。「YOL エンタメ」「YOL 社会」「YOL政治」といった各ジャンルのアカウントを別に持ち、それらをリツイートすることがメインです。ジャンル分けされたツイートのように見えるので、ユーザーは使いやすいかもしれません。

毎日jpに掲載されたニュースをピックアップし、速報としてツイートしています。日経新聞と同様に、不要なコメントは一切なく硬派な印象です。見出しも簡潔なものが多く、bit.lyの短縮URLを使用しているため、PCのWebブラウザではほとんどが1行ツイートで情報の密度が高まっているかのように見えます。分析によれば“ひとりごと”率は100％。つまり、RTも@もいっさい行っていません。

昨年開設されたばかりの“若い”アカウントであるため、ツイート数もフォロワー数もまだ少なめです。不要なコメントは一切なく、Webサイトに掲載されたニュースをピックアップしてツイートしています。こちらも“ひとりごと”率は100％。見出しが長めで「 - MSN産経ニュース」を最後に付けており、また短縮URLを使っていないため、文字の多いツイートが多くなっています。

テレビ局部門では、面白いツイートでファンも多いNHKが圧倒的なシェアを誇っています。しかし、フォロワー数という点では、新聞社に軍配が上がります。

新聞各社の公式アカウントは、ニュースを淡々とピックアップすることに限定した内容ではあるものの、今すぐニュースを知りたい！と思っているユーザーにとっては、不要なツイートがない方がむしろ適しているのかもしれません。

【次回のリポートは11月28日（木）掲載予定】