学生の場合、大変だった受験勉強を終えていよいよ楽しい大学生活がスタート。リラックスし過ぎて何も考えずにFacebookやTwitter、Instagramなど公開された場で不注意な投稿をしてしまうかもしれません。
新しく入ったアルバイト学生の従業員がついつい浮かれて、炎上リスクのある投稿をしてしまう可能性も。あっという間にインターネット上で炎上して、企業としての対応を迫られる事態は避けたいところです。
また、Twitterにおいてはフォロワー数がステータスであると考えるユーザーが一定存在しているのも事実。自身のツイートが多くの「リツイート(RT)」や「いいね」を獲得する快感を求めて注目を集めるために手段を選ばないかもしれません。
もしもアルバイト先の内部情報や店舗内で撮影したお客様に不快感を与えるような写真を投稿されてしまえば、企業・ブランドへの影響は測り知れないでしょう。
つい最近まで学生だったことを考えると、ソーシャルメディアにおける公私の線引きが未成熟だと考えられます。新製品やプロモーションの非公開情報、また顧客についての情報をソーシャルメディアに書き込んでしまう可能性があります。新入社員歓迎などお酒の機会が増えればさらに危険性は増すことでしょう。
企業によっては「ソーシャルメディアの利用をしてはいけない」、「入社時に誓約書にサインをさせる」など厳しいルールを設けることもあるかと思います。ただし、そのような厳しい規則があったとしても、実際にソーシャルメディアにおいて情報漏えいが起こってしまっていることも事実です。
また、公開されるべきではない情報の書き込みを社員がするとは限りません。新入社員が家族や友人にうっかり話してしまったことで、「友達の○○が△△社で働いていて、この前芸能人の□□が来たらしい」という書き込みが発生する可能性もゼロではないでしょう。
まずは不適切な書き込みを発生させないための「ソーシャルメディアリテラシー研修」が重要。加えて、継続的な注意喚起を行っていくことが求められます。
「ソーシャルメディアリテラシー研修」からもう一歩踏み込んで日頃の対策としてできることとして「ソーシャルリスニング」が考えられます。
炎上につながるようなヒヤリ・ハット(事故ではないが、ヒヤリとしたりハッとしたりする事象)を普段から検知。重大なトラブルを起こさせないための対策が求められます。
炎上につながるような書き込みの可能性が高まる春こそ、ソーシャルリスク対策見直しの機会にしてみてはいかがでしょうか。