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Instagramに不適切なコメント非表示機能追加へ!弱点を知って上手に活用

企業利用も活発なSNS、Instagram(インスタグラム)。新たにNGワードを設定して、コメントを非表示にする機能が追加されました、この非表示機能のメリットとデメリットを深掘りしていきます。

不適切コメント非表示機能の概要

Instagramは米国時間12日に次のような声明を発表しました。

Keeping Comments Safe on Instagram
http://blog.instagram.com/post/150312324357/160912-news

この声明において、「Instagramコミュニティの素晴らしさはメンバーの多様性にある」としながらも、「批判や嫌がらせを受けることなく、誰もが安心して、ありのままいられる文化を推進する必要がある」と新機能について説明をしています。

Instagramに不適切として報告されることの多い言葉をデフォルトのNGワードとして設定されています。設定画面からこの機能をオンにすることで、これらの言葉を含むコメントを非表示にしてくれます。
また、カスタムキーワードとしてユーザー自身が「不適切」だと考える単語を追加することも可能となっています。

また今回の「非表示」機能については、コメントした本人とそのフォロワーには表示状態で、つながりのない第三者には非表示状態になると報じられています。

NGワード設定の短所

Instagramに限らず、コメント機能においてNGワードを設定することはよくあります。初期のFacebookでも多くのNGワードが設定されており、問題のないと思われる内容でも「書き込めない」との声がよく聞かれました。

特定のキーワードを含むコメントをそもそも書き込めないようにしてしまうこともありますが、今回のInstagramの非表示機能は書き込めるが本人とフォロワー以外には見えないという仕様です。

多くの人に不快感を与えるような不適切な言葉はNGワード設定も仕方がないと考えられます。ただし、このようなNGワード設定が根本的な解決にはならないことは注意すべきです。

すべての表現をブロックすることはできず、悪意のあるユーザーはNGワードの抜け道を遊びで探そうとするでしょう。文字の間にスペースや記号を入れてみたり、あらゆる単語を試してフィルターに引っかからない表現を探ります。

あくまでもNGワード設定はコメント監視の補助的な役割に過ぎません。企業のアカウントが悪意のあるコメントに対応していくのであれば、最終的に人の目による監視が求められるかと思われます。

第三者非表示の短所

Instagramの不適切コメント非表示機能は、書き込んだ本人とそのフォロワー以外を対象としています。書き込んだ本人がコメントを削除されたことに気がつき、さらなる衝突を生むことを避けるための仕様だとも考えられます。

あくまでもコメントを非表示にされたことに「気づきにくい」ということは留意すべきかもしれません。同じSNSに複数のアカウントを持つユーザーも少なくないため、第三者のアカウントから非表示に気がつく可能性はゼロではありません。

また悪意のあるコメントであれば削除も妥当だと考えられますが、気づかずにNG表現を使ってしまうこともあるでしょう。
本人以外に非表示の場合、コメントに問題があったことに気がつくことなく、学びの機会が失われるという考え方もあります。

Instagramの企業利用が活性化する一方で、運営者も利用者もまだコミュニティの作り方は探りながらという印象です。
自社に最適なリスクマネジメントを模索していく必要があると考えられます。

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