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2016.11.11

建築と写真の著作権!イルミネーションの撮影に要注意

 

建築とイルミネーションの権利関係

クリスマスから年末年始とSNSにおける情報発信のネタには困らない季節がやってきました。美しいイルミネーションの写真はファンの反応を集めやすいコンテンツとして利用する機会もあるかもしれません。

これらのイルミネーションを撮影し、SNSに投稿する際には注意が必要。公開されている建築物は基本的に自由に撮影をして良いとされていますが、イルミネーションは「恒常的に設置」されているわけではないため別の話であるとの考え方もあります。

企業のSNSに投稿する場合、厳密に言えば権利者の許諾を得るべきだと考えられます。

また、法律とは別にマナーとしての問題もあります。
「撮影禁止」とされる場所での撮影は問題外。インターネット上では「バレなければ良い」という考え方は通用せず、いわゆる炎上のきっかけとなり得ることを忘れてはいけないでしょう。

料理写真にも注意を

クリスマスや年末年始は「料理写真」が活躍する時期でもあります。
クリスマス料理やケーキ、また年越しそばやおせち、お雑煮はファンにとっても自分ごと化しやすい人気のコンテンツです。

もちろん自分で作った料理の写真を投稿する分には問題ありません。
ただし、飲食店で撮影した写真を企業ページに載せることは注意すべきですね。

料理そのものにも著作物の条件である「思想又は感情を創作的に表現したもの」と考えられる可能性が非常に高いのではないでしょうか。

さらにはイルミネーションと同様に「撮影禁止」に要注意。「他のお客様の迷惑になるため」という理由で店内での写真撮影を禁止している店舗は少なくありません。

企業SNSページのためリスクをなくすのであれば、店舗側にきちんと許可を得るべきでしょう。
店舗の宣伝となるため、快く応じてくれる可能性も十分にあります。

権利意識を高める意味とは?

では、なぜこのように注意深くコンテンツを用意する必要があるのでしょうか。

企業としてルールを守ることは当然ですが、炎上の火種を作らないことも重要です。自社や製品、サービスについて応援していない層も一定存在しています。企業にとって落ち度があれば、例え小さなものであっても彼らから厳しいご意見を頂戴してしまうことになるかもしれません。

インターネットはあらゆる情報を共有する仕組みを提供しました。しかし一方で権利を無視して共有されているものもあります。
だからこそインターネットユーザーは自浄的に権利侵害をなくそうとする動きをしています。企業としてもルールをきちんと守っていきたいところですね。

 

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アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

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アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

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