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2023.12.11

2023年11月の炎上動向は? ~炎上件数が前月に比べ23件増加~

企業向けにSNSリスク対策サービスを提供しているアディッシュでは、定期的に企業の炎上分析を実施しています。2023年8月号より炎上分析をブログとして公開開始し、今回は第4回目である2023年11月の炎上事例を分析します。

■2023年11月の炎上分析

※2023年11月1日~30日を集計対象期間としています。

※全63件

2023年11月の炎上事案は合計63件でした。先月(2023年10月)が40件だったことを考えると、23件もの増加が見られました。

先月はインフルエンサーやYouTuber等が多く、「その他」が半数以上を占めましたが、11月は「企業」の割合が先月に比べ増えているのが目立ちます。

11月においても引き続き、アイドル事務所の性加害問題に関連した炎上事例が出ています。性加害問題が話題になる以前に、同事務所のアイドルを起用したキャンペーンを開始していた製薬会社が、9月のアイドル事務所の会見を受けてキャンペーン当選品のデザインを告知することなく変更しました。それにより、同キャンペーンの当選品を目当てに応募していたアイドルのファンを中心に製薬会社に対するSNS上での批判が相次ぎました。

全63件のうち、SNSの投稿が起点となり炎上した事案は全体の32%で、先月より5ポイントの減少となりました。

ストッキング等を製造・販売を手掛ける企業のPR動画で、「黒タイツだと芋くさくなる人」に向けてストッキングを勧める発信内容が炎上しました。この企業はその後Xのポストを削除し企業公式HPにて謝罪を行っています。

■個人店による食中毒騒動でSNS上で連日話題

11月で大きな話題となったのが「マフィン」の騒動です。個人経営の自然派焼き菓子店がイベントにて販売したマフィンが食中毒のおそれがあると報道がありました。糸を引いていた、納豆の臭いがした、等といった購入者による衝撃的なコメントに加え、SNSでの著名人による非難等もあり、大きな騒動となりました。食品添加物の是非、犯行予告騒動、店長の個人情報特定の動き、返金対応の不手際、他店への風評被害、SNSアカウントの突然の閉鎖等、連日SNSやインターネットニュースでも大きな反応が出ています。同店は12月上旬現在、返金対応等がまだ十分でない状況で閉業しているという報道もあり、もうしばらく騒動が続きそうです。

■集計方法

各種メディア等にて取り上げられた、主に国内の炎上事例をカウントし集計しています。

SNSが起因となっている事案だけでなく、SNS発ではないものも含みます。

企業及びその従業員、官公庁等を中心に取り上げていますが、政治家、芸能人、アイドル、論評家等の不用意な発言による炎上事例は取り上げていません。

ただし、SNSを主戦場とするインフルエンサーやYouTuber等については、カウントしています。

■アディッシュのリスク対策について

アディッシュのインターネットモニタリング事業では「公益に資するインターネットをつくる」という事業ミッションのもと、企業のソーシャルリスク対策全般を支援しています。SNSアカウント監視、ソーシャルリスクモニタリング、従業員向けSNS研修サービス、SNSガイドライン策定支援等を通じて、企業のソーシャルリスク・風評被害を最小限に抑えます。

お手軽に炎上対策を始めたい企業向け「Pazu」は、登録キーワード数無制限のモニタリングアラート&拡散ウォッチをツールで提供しています。

https://pazu.io/

Writer

この記事を書いた人

ライター

土居里奈