こんにちは。SNSリスク対策担当です。
企業向けにSNSリスク対策サービスを提供しているアディッシュでは、定期的に企業の炎上分析を実施しています。2023年8月号より、炎上分析をブログとして公開することといたしました。
2023年8月の炎上分析
※2023年8月1日~31日を集計対象期間としています。
※全33件
2023年8月の炎上対象としては、合計33件の炎上事案のうち企業が52%と約半数を占めました。
また、省庁や自治体も全体の1割程度を占めています。
企業の炎上の中でも、東京都迷惑防止条例違反などの疑いで役員が逮捕され不買の声が高まるといった事案もあり、企業役員による犯罪事案を含めた大きな炎上が目立った1ヶ月となりました。
全33件のうち、SNSの投稿が起点となり炎上した事案が全体の約3分の1を占めました。PR時に不適切な表現を投稿することで炎上する企業も複数ありました。
一般ユーザーによる、原爆投下を連想させる画像が利用された投稿に対して、米国公式アカウントが絵文字を用い好意的な反応を示したことで、日本国内で大きな炎上騒動となった事案もありました。
食べ物を粗末にする画像が拡散
アイドルグループのメンバーに関する動画や画像がSNS上に流出し、拡散されました。数年前に撮影された、楽屋の壁に食べ物を投げつけている動画で、食べ物を粗末に扱う姿勢が炎上の対象となりました。
本事案については、数年前の動画が炎上したことによって「なぜ、今?」という考察なども加わり大きな騒動となりました。
さらに、事務所の不祥事も相まって、否定的な声がSNS上に多数見られました。
また別の炎上事案では、国会議員がパリに研修に行った際にエッフェル塔を背景に撮影しアップされたSNS投稿にも批判が集まりました。日本国内では物価高や災害級の猛暑で国民が負担を強いられている中、まるで旅行のような楽しげな写真に対し、税金を使って遊びに行っているのかなどと大きな批判が集まりました。
また、地方のタクシー会社によるSNS投稿も大きく炎上しました。女性ドライバーに焦点を当てた投稿が続きましたが、女性ドライバーの容姿(ルッキズム)に対する言及が多く、加えて性的な内容を売りにしているような投稿及び画像に、多くの否定的な声が溢れました。アカウントは凍結され、社長の辞任も発表されています。
以上のように、SDGsに関することやジェンダー関連を中心に引き続き典型的なSNS上の炎上が見られ、それによるイメージダウンも引き起こされています。企業や組織にとっては炎上の火種に対する意識を高め、どのような投稿が炎上しやすいのかを今一度考える必要がありそうです。
集計方法
各種メディア等にて取り上げられた、主に国内の炎上事例をカウントし集計しています。
SNSが起因となっている事案だけでなく、SNS発ではないものも含みます。
企業及びその従業員、官公庁などを中心に取り上げていますが、政治家、芸能人、アイドル、論評家等の不用意な発言による炎上事例は取り上げていません。
ただし、SNSを主戦場とするインフルエンサーやYouTuberなどについては、カウントしています。
アディッシュのリスク対策について
アディッシュのインターネットモニタリング事業では「公益に資するインターネットをつくる」という事業ミッションのもと、企業のソーシャルリスク対策全般を支援しています。SNSアカウント監視、ソーシャルリスクモニタリング、従業員向けSNS研修サービス、SNSガイドライン策定支援などを通じて、企業のソーシャルリスク・風評被害を最小限に抑えます。