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2016.12.22

キュレーション騒動とコンテンツのリスク管理

目次

  1. キュレーションサイト炎上とは?
  2. コンテンツマーケティングが抱えるリスク
  3. いち早く情報をキャッチする必要性

キュレーションサイト炎上とは?

インターネット上に溢れている情報を独自の視点でまとめるキュレーション記事。
例えば「東京のおしゃれカフェ5選!」などのまとめ方で、読者に有益な情報を提供してきました。

しかし、ネット検索で優位性を確保するために記事を大量生産した結果、質の低いコンテンツを生み出しました。著作権を無視した情報の盗用、疑わしい情報の掲載などが問題視されています。

今回の騒動の原因はすでにいくつか挙げられています。その中の一つとして「安価にコンテンツを生み出す仕組み」が考えられます。
効率的に記事を大量に納品するためにライターは情報の真偽を確かめずにコンテンツ化しました。その結果、誰が見ても「疑わしい!」と思えるような情報が掲載されてしまったのではないでしょうか?

質の低いコンテンツはキュレーションサイトを運営する企業だけの問題ではありません。コンテンツマーケティングを展開していく一般の企業にも深く関わる問題として注目すべきです。

コンテンツマーケティングが抱えるリスク

2015年は日本においてインターネット上のコンテンツマーケティングが注目を集めました。
自社の製品の直接的な売り込みではなく、潜在的な顧客層に役立つ情報を提供してファンを獲得。ソーシャルメディアなどを通じて彼らに情報を発信することで、やがて購入につなげていくこの手法はすでに多くの企業が導入しています。

例えば、一般的に「引っ越し」は人生において頻繁に発生するイベントではありません。不動産の企業が部屋づくりの参考になる情報を発信しながら潜在顧客との関係を維持しておくことはできます。
また、たくさんの記事を用意しておくことで検索エンジン最適化(SEO)において競合に差をつけることができるでしょう。

このコンテンツマーケティングにおいて業者に外注することも一般的になりました。読者が興味を持つような記事、SEOに強い記事を専門的に作成します。

これらの納品されたコンテンツに問題があれば、炎上の火種となるリスクがあります。著作権を無視しての盗用や疑わしい情報などを防ぐために発注企業としても十分な確認が求められます。

コンテンツマーケティング用の記事はその企業発の情報として掲載されます。「制作会社に問題があった」という言い訳が炎上時には全く意味がないことは言うまでもありません。

いち早く情報をキャッチする必要性

コンテンツの質を見極めることはコンテンツマーケティングを行う企業として必須です。
ただし、どれだけ細心の注意を払っていたとしても漏れのないチェックは困難であり、最終的にはコンテンツ制作者との信頼関係になるかもしれません。

万が一に備えるのであれば、SNSモニタリングによって炎上の火種をいち早くキャッチすることでカバーしていく方法を検討すべきかと思います。
火種の段階で状況を把握することができれば、その後の対策も万全に行えるでしょう。

消費者が企業を評価するのは、商品やサービスだけではありません。
プロモーション活動における情報発信も評価の対象となります。高評価も低評価も把握すべきであり、リスクに備えるための第一歩となるでしょう。

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この記事を書いた人

アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

ライター

アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

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