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2016.06.06

事前監視と事後監視の特徴解説

事前監視の特徴と活用法

事前監視とは、利用者の投稿がすぐにサイトに反映されません。投稿監視により掲載OKと判断されて初めてサイトに掲載されます。

サイト運営上、好ましくないと判断された投稿は掲載させずに済むことがメリットです。サイトを健全に運営していくという目的において、問題のある投稿をその他の利用者の目に触れさせないという点で効果を発揮します。

1対1のコミュニケーションがサービスの核となる場合でも事前監視が求められます。例えば、マッチングサービスにおいてユーザー間のコミュニケーションは重要な課金ポイントです。いきなり連絡先を交換されてしまうと、そもそもそのサービスのビジネスが成り立たない可能性があります。

一方で、事前監視には即時性が損なわれるという弱点があります。
投稿監視を経てサイトに掲載されるため、反映までに時間がかかります。そのため、例えばチャットのように短文をやり取りする場合はユーザーが不便だと感じることでしょう。

投稿監視の頻度を上げて、可能な限り即時反映を目指すこともできます。ただし、張り付きに近い状況で投稿監視を行っていく必要が生じるため、コスト上昇の要因ともなります。
※投稿監視のコストについては「投稿監視コストについての考察」でも解説しています。

事後監視の特徴と活用法

事後監視とは、利用者の投稿がすぐにサイトに反映されます。その後、投稿監視を行い、サイトの運営方針に沿わないものを削除する対応となります。

投稿がリアルタイムにサイトに反映されることで、ユーザー間のコミュニケーションは活性化。待つことなく自分の投稿が掲載されれば、他の利用者によるリアクションも早いためユーザーを長時間サイトに滞在させることができるかもしれません。

また、事前監視はサイト反映まで時間を要することを伝える必要があります。そのことでユーザーが「見られている」という意識を持ち、投稿する意欲が鈍ることもあるでしょう。

事後監視はそのような意識を持たせず気軽に投稿できるというメリットもあります。

一方で、どのような投稿でも一度はサイトに掲載されることになります。公開されるべきでない情報を含む投稿をその他のユーザーが目にする可能性が生じます。

ただし、投稿の削除を行うことで運営者の取り組みが利用者に周知されます。このことを上手く利用できれば、サイトの方向性やルールの浸透につながっていくことでしょう。

コミュニティの方針と優先順位

新しくサービスを開設する、もしくはすでに運営をされている方は、どのようなサービスに成長して行ってほしいかという理想をお持ちだと思います。
その方針から事前監視、事後監視を選択していくことになります。

一方で、それぞれの弱点は設計によって補うこともできます。

リアルタイム性に欠ける事前監視は、監視頻度を上げることで、即時反映に近づけることができます。
また、事後監視においても監視の頻度によっては、問題のある投稿が掲載される時間を短縮し、他の利用者の目に触れる可能性を下げることは可能です。

監視頻度は同時にコストをする必要性がありますが、優先順位によってベストな設計を模索していくことになるでしょう。

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アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

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アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

インターネットコミュニティ運用、SNS運用、リスク対策に役立つ情報をお届けします。投稿監視に関連する最新動向や運用設計のポイントをご紹介します。