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2026.06.05

フリマアプリでのサプリ転売・模倣品リスクとは?企業に求められる監視体制とブランド保護対策

はじめに

近年、フリマアプリ市場の拡大により、健康食品やサプリメントの個人間売買が急増しています。
定価より安く購入できることに加え、「自分に合うかわからない商品を気軽に試せる」「必要な分だけ少量購入できる」といったメリットから、フリマアプリは今や一般的な購買チャネルの一つとなっています。

一方で、フリマアプリを通じた個人間取引全般には、真贋の不確実性や品質状態の不透明性といった構造的なリスクが存在します。
そしてサプリメントは“口に入れる商品”であるため、こうしたリスクがそのまま健康リスクに直結するという点で、特に注意が必要なカテゴリーといえます。

本記事では、フリマアプリにおけるサプリメント流通が企業にもたらす代表的なリスクを整理し、求められる対策について解説します。

フリマアプリにおけるサプリメント流通の実態と企業リスク

企業視点で問題となる代表的なリスクは、大きく以下の3点に集約されます。

1. 真贋不明の商品の流通(偽物・改変リスク)

フリマアプリ上のサプリメントには、出品画像だけでは真贋を判別できない商品が含まれている可能性があります。
具体的には、以下のようなケースが想定されます。

・偽物・模倣品(外装から正規品を模したもの)
・中身の差し替え(正規品のパッケージを使用し、中身を別物に詰め替えたもの)

これらはいずれも、消費者側からは出品情報やパッケージだけでは見分けることが困難です。
しかし、「ブランド名が表示されている商品」である以上、消費者はそれを「そのブランドのサプリメント」として認識します。

そのため、万が一健康被害や品質トラブルが発生した場合、消費者の記憶として残るのは、

「○○ブランドの商品で問題が起きた」

という認識です。
つまり企業側としては、実際に自社が製造・管理していない商品であっても、直接的なブランド毀損につながるリスクを抱えることになります。

2. 品質保証の不確実性

仮に出品されている商品が“正規品”だったとしても、品質が保証されるとは限りません。
サプリメントは保管状態によって品質が変化するためです。

例えば、

・高温環境での保管
・湿気による劣化
・開封済み商品
・賞味期限・消費期限切れ

などが挙げられます。

企業は通常、製造から流通まで一定の品質管理基準を設けています。
しかし、個人間取引では同様の品質管理は担保されません。
その背景には、出品者・購入者双方において保管環境や品質劣化の影響を十分に理解していないケースが多く、その結果として品質リスクが見過ごされやすい点があります。 

こうした状況下では、流通経路や保管状況に問題があったとしても、その原因が十分に特定されないまま、

「○○ブランドのサプリで体調が悪くなった」

といった形で、企業名と直接結び付けられ、あたかも製品そのものに起因する問題であるかのように受け止められる可能性があります。
本来であれば企業が関与・管理できない領域で発生した事象であっても、ブランドイメージへの影響が避けられない構造となっています。

3. 正規流通の崩壊

企業は正規流通を維持するために、多大なコストをかけて以下のような多層的な管理を行っています。

・販売チャネル管理
・価格戦略
・ブランド戦略
・販売代理店との関係構築

しかし、フリマアプリ上で、

・非正規ルートでの流通(無断転売を含む)
・相場より低価格での出品
・キャンペーン品の横流し

などが行われると、価格体系の前提が崩れるだけでなく、企業が構築してきたブランドイメージや統制にも影響が及ぶ可能性があります。
特にサプリメント市場では、「安心して購入できること」や「流通の一貫性といった構造への信頼」がブランド価値を支えており、非正規流通の拡大はその前提を揺るがす要因となります。
こうした背景を踏まえると、消費者の安全性と品質を担保する観点からも、正規流通の維持は企業にとって重要な取り組みとなります。

【実態調査】フリマアプリにおけるサプリメント出品の現状

ここまで整理した構造的なリスクが、実際のフリマアプリ上ではどのように見られるのかを確認するため、簡易的な調査を実施しました。

■調査概要
調査対象アプリ:国内主要フリマアプリ(代表的な1サービスを対象)
調査日:2026年5月某日
検索キーワード:サプリ

①24時間以内の出品件数:2,480件
※【表示条件:新しい順】とし、24時間以内の出品件数をカウント。
「スタディサプリ」「靴下サプリ」サプリメントを入れるケース等、サプリメント以外の商品は除外。

②おすすめ商品上位112件の内訳
表示条件:おすすめ順(初期表示)    
1ページ目に表示される112件の内訳調査
※本来1ページあたりの表示件数は120件だが、調査中に8件の商品が削除された。

おすすめ商品上位112件のカテゴリー内訳_

おすすめ商品上位112件の賞味期限内訳

2026年5月中旬の出品でありながら、賞味期限が2026年6月の商品が8件確認されました。
賞味期限までの期間が短く、容量を考慮すると期限内に消費しきれない商品も含まれているため、品質面でのリスクが懸念されます。
さらに、出品本文および商品画像のいずれにも賞味期限の記載がなく、購入時に確認できない状態で出品されているケースが3件確認されました。

②-3 メーカー内訳

メーカ名 出品件数 出品割合
A社 10 8.9%
B社

9

8.0%
C社 7 6.3%
D社 4 3.6%
出品件数:3件(5社) 15
出品件数:2件(11社) 22
出品件数:1件(45社) 45

②-4 上位3社における主力商品の価格差

  公式価格 フリマアプリ出品価格 割引率(約)
A社 6,264円 4,200~4,280円 32%〜33%
B社 5,490円 3,777~4,000円 27%~31%
C社 4,980円 2,850~3,150円 37%~43%

②-5 その他の特記事項
おすすめ112件の中で、同一ショップによる出品が4件確認されました。
当該ショップでは複数ジャンルの商品が販売されており、個人による単発出品ではなく、事業者による継続的な出品形態であると考えられます。
そのほか、フリマアプリにおけるサプリメント取引には、以下のようなリスクも考えられます。

消費者目線のリスク:海外製サプリメントについては、日本国内で承認されていない成分が含まれている可能性があり、成分の安全性や品質が十分に担保されていないケースがある。
企業目線のリスク:薬機法に抵触し得る表現(効能効果を過度に示唆する表示等)が使用されているケースが見られ、法規制上のリスクが存在する。

調査中にも多くの商品が「SOLD OUT」となっており、活発に取引されている実態がうかがえました。

行政も問題視する「偽物・転売サプリ」のリスク

この問題は企業だけの懸念にとどまりません。 
フリマアプリ上で流通する健康食品・サプリメントのリスクは、行政機関においても注意喚起の対象となっています。

特に、消費者庁が公表している
「フリーマーケットサイトにおける健康食品の偽物の販売に関する注意喚起」
では、健康食品・サプリメントの偽物や真贋不明商品の流通について言及されています。

重要なのは、対象となっているのが単なる“怪しい海外サプリ”ではない点です。
既存ブランド商品を模した偽物が、実際にフリマアプリ上で確認されており、消費者庁はその流通に対して注意喚起を行うとともに、見分け方などの情報提供を行っています。

こうした行政機関の動きとも整合する形で、企業側においても偽物購入防止の観点から正規ルートでの購入が推奨されています。
つまり、
「企業が品質管理・流通管理できない商品が、ブランド名付きで市場に流通している」
という構造自体が、社会的なリスクとして認識されているといえます。

企業に求められるのは「事後対応」ではなく「監視体制の構築」

フリマアプリ上のサプリメント流通は、以下のような複数のリスクを同時に含んでいます。

・偽物(模倣品)の流通拡大
・消費者の健康リスク
・ブランド・製品への信頼低下
・ブランド毀損
・正規流通の崩壊

これらの問題は単発的に発生しているのではなく、複数ブランドにおいて継続的に確認されています。
だからこそ、企業には「問題発生後の対応」ではなく、“事前に監視する体制”が求められています。
ネットパトロールは単なる監視業務ではありません。
大切なブランド価値を守り、正規の販売パートナーとの信頼関係を維持し、そして何よりも消費者の安全を守るための重要なリスク対策です。

アディッシュが提供するブランド保護・リスク対策サービス

アディッシュでは、フリマサイトやECサイトにおける不適切な出品物の検知を通じて、企業のリスク対策を支援しています。
ご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

フリマサイト巡回監視の価格例

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この記事を書いた人

アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

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アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

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