集客やブランディングを目的にSNSを運用する企業が増えています。今回はFacebook、Twitter、Instagramの3つのSNSの活用方法をまとめました。またリスク視点からの注意点もご紹介します。これからSNSを始める方、まだ思うような効果が上がっていない方は、ここで改めて整理してはいかがでしょうか。
Facebook:実名制なためシェアの信憑性が高いSNS。自社メディア等への誘導が主な使われ方
以前はキャラクターを登場させたり、アンケートを実施したりと、実験的な使われ方が盛んだったFacebookの企業活用。最近では、自社メディアで公開したコンテンツや商品などの投稿、広告出稿が中心になってきた印象があります。
よりビジネス活用が進むFacebookですが、通常の投稿だけでは、なかなかエンゲージメントを高めることは困難です。エンゲージメントを高めるためにはFacebookページ自体のいいねを増やすことが大事で、企業によってはキャンペーンをしたり、Facebookページ自体に広告を出稿したりして、いいねの獲得を進めています。Facebookの特性を活用したマーケティングは、専門的な知識が必要になってきていると言えるでしょう。
すでにFacebookページ自体にいいねを多数獲得している企業は別ですが、それ以外の企業は自社メディアで公開したコンテンツの紹介文を投稿して、それ自体を広告として出稿するという手軽な活用が中心になっているようです。
Facebook広告はリスティング広告などと違い、広告費が安く、趣味・嗜好によってターゲットを設定できるため、よりコストパフォーマンスが高いと言われています。
また実名制のSNSのFacebookでは、ユーザーは何らかのリアルな関係性のある人と友達としてつながっている傾向があります。シェアしたり、投稿したりした内容が、その人の人間性と捉えられるため、大きな炎上につながりづらいという特性もあります。
そのため、企業のFacebookページ上は、丁寧にお問い合わせや質問等をコメントされることが多いですが、いかに真摯で適切な内容で回答できるかもFacebookを運用する上では重要です。
とはいえ、Facebookで炎上がまったくないわけではありません。いち早い検知をすることで、その対策に早めに手を打てることが可能です。運用時はSNS監視業務の導入も視野に入れて一定のルールを策定しておくことをおすすめします。
衝突を放置することはできず、場合によっては沈静化のために運営者が介入する必要性が生じるかもしれません。その時になって対応に苦慮するのではなく、あらかじめガイドラインという形でページの方針を宣言しておくことも重要です。
ブログ:Facebookの運用!管理者がするべきことは? より
Twitter:匿名性で自由な発言が可能な場。リスクはあるが多くのユーザーのリツイートやコメントが期待できる側面も
Twitterは全角140文字以内の制限内で、ユーザーの興味を誘うような投稿が必要です。匿名性のため、ユーザーは気軽にリプライしたり、リツイートをしたり、コメントしたり、比較的ラフなコミュニケーションが多く、企業がジョークを交えた投稿をすることも、よく見かけます。
一方で、匿名性の高いSNSゆえのリスクがあります。特に企業や著名人の投稿は注目されやすいため、批判コメントが集まることも多く、過去には飲食店の従業員が投稿した内容や、最近ではジェンダー批判と受け止められた企業のキャンペーンが炎上しました。
SNSを運営する上で炎上は常に念頭においておく必要があります。
企業SNSページがいわゆる「炎上」常態になってしまうきっかけは、大きく分けて2パターン。
①不祥事などのトラブルの批判の受け皿となったSNSページが炎上、
②SNSページからの不適切な投稿が問題視されて炎上です。
特にこの炎上と呼ばれる事象はTwitterから始まることが多いです。
Twitterのこうした炎上対策として、ソーシャルリスニングで情報収集をする方法がありますが、140文字の制限内では説明のしづらい内容の投稿は、誤解を与える可能性があり、避けるべきでしょう。また、常日頃から企業として社会に対して影響を与えていることを意識して、キャンペーン等のマーケティングや広報活動を実施していく必要があります。
そして、Twitterというツールを介しているとはいえ、ユーザーとコミュニケーションを取っているという意識を忘れないようにしましょう。
Instagram:若い女性に大人気。絵力の強い画像が評価を集める
Instagramはビジュアルが重んじられるSNSです。「インスタばえ」という流行語が生まれたように、見栄えのする画像の投稿が欠かせません。
ユーザー層は若い女性が多く、直感的にシェアをする傾向があるため、商品やサービスの宣伝だけでなく、企業カラーやイメージ作りに役立てる企業もあります。
Twitterでも活用されるハッシュタグが大切。使い方次第ではアクセス数の変動につながります。キャンペーンでハッシュタグをつけた画像をユーザーに投稿してもらい、成功しているプロモーションが多数あります。
このようなプロモーションを実施する際に注意するべき点が、ユーザーの投稿する画像です。中には著作権に触れるような画像や不適切な画像を投稿されることもあります。
ハッシュタグをつけて投稿される画像はチェックを忘れないようにしましょう。
またご自身が投稿する画像に肖像権などの問題がないかも日頃から気にかける必要があります。
まとめ
SNSは地道に運用することが、担当者に求められています。また、SNSの担当者にはリスク管理が求められることもご理解いただけたのではないかと思います。
アディッシュではこのようなリスク視点からSNS監視やソーシャルリスニング、コミュニティサイト監視の支援をしています。お気軽にご相談ください。