企業が巻き込まれるソーシャルリスクは夏に急上昇。なぜ夏季に炎上リスクが高まるのか、休暇で手薄になりがちなこの季節だからこそ注意喚起としてポイントをまとめていきます。
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2013年夏に急増したネット炎上騒動。冷蔵庫に入った写真をSNSに上げたり、飲食店のアルバイト従業員が不衛生な写真を投稿したりと社会的に注目を集めました。
最近では当時ほどのトラブルは減少しているものの、引き続き企業が巻き込まれるリスクには注意が必要。炎上の火種となり得るリスク投稿は今でも発見できます。
長期休暇に入った学生はついハメを外してしまうことも。例えば飲食店や小売店で騒ぎを起こしてSNSに投稿。企業が巻き込まれる可能性もあります。また、未成年飲酒をSNSに書き込むことで、酒類を提供した店側の責任を追及されることもあり得る話です。
一方でアルバイト従業員の不適切なソーシャルメディア利用もリスク高。学生であれば夏季休暇を利用してアルバイトに励むこともあるかもしれません。長期休暇中でブレーキの利かない状態であれば、冷静な判断ができなくなっていることさえあります。
さらに忘れてはならないのは食品衛生上の問題。食中毒や虫の混入などに遭遇した消費者が画像付でTwitterに投稿すれば情報は瞬く間に拡散していきます。食品を扱う以上、注意は必要ですが、いざこのような投稿が発生することに備えておく必要がありそうです。
ソーシャルメディア全般の話として、夏季はユーザーの利用時間が増加すると言われています。
そもそも休みが増えることでSNSにログインする機会、滞在する時間が増加します。さらには旅行に出かけたり、友人と会ったりと日常にはないイベントが起こることでSNS向きの「ネタ」も増加。投稿して「いいね!」をもらいたいという欲求も高まってくることでしょう。
この欲求が暴走気味になるとリスクが急上昇。人よりも目立つことをして「いいね!」などのリアクションを得ようとしてしまえば、違法行為や問題行動などをSNSで発信してしまうことにつながっていきます。
SNSを用いたプロモーションを行う企業にとって、活性化自体は好ましい状況ですが、一方で自社が騒動の当事者とならないための対策が求められます。
企業にも夏季休暇は当然ながらあります。いざリスク投稿が発生した際に休暇中で対応が遅れれば、さらなる炎上につながってしまうこともあります。
たとえ炎上に至らないようなわずかにリスクがある投稿であったとしても、放置によって大きな炎となってしまうかもしれません。
夏季休暇中に張り付きで自社についてのSNS検索を続ける必要はないかと思われます。ただし、もしもリスクのある投稿が発生した際に素早く検知する仕組みは求められます。また、検知した情報を誰に伝え、どのような対応が考えられるか、休暇に入る前に再度確認しておくべきでしょう。
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