あつまれ どうぶつの森とメタバースは、どちらも近年世界中で話題となったものですね。この2つの特徴や関係性、比較をすることにより、メタバースについてさらに理解を深めることができるのではないでしょうか。本記事では、あつまれ どうぶつの森から見るメタバースの世界について解説をしていきます。
あつまれ どうぶつの森とは?
「あつまれ どうぶつの森」は2020年3月20日に任天堂が開発・発売したNintendo Switch用のゲームソフトです。どうぶつの森シリーズは2001年から始まり「あつまれ どうぶつの森」は最新作となるシリーズ7作目となっています。
プレイヤーは、雑草や木の生えている無人島で生活をし始めます。テント生活から始まりローンを組んで家を購入。同じように生活しているどうぶつのキャラクターたちとコミュニケーションを取り仲を深めていきます。魚や果物の収穫、お金を貯めて住宅ローンを払い増築をしたりして島を発展させていきます。
メタバースとは?
メタバースとは、インターネット上の仮想空間を指す言葉です。仮想のキャラクターを操作したり、他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、ゲームを楽しんだり、様々な活動をすることができます。
(詳しくはこちら:今更聞けないメタバースの基本)
あつまれ どうぶつの森のメタバース的要素
1.ゲーム内のリアルタイム性
あつまれ どうぶつの森の世界では、季節や日時が現実世界のカレンダーと連動しています。昼夜の変化や季節の移り変わりが、現実と同じように進むため、ゲームであっても現実と同じ時間の流れを感じることができます。
夏の花火大会やクリスマスなどのイベントはもちろん、桜が咲く季節で春を感じたり、真夜中にはお店は閉店し、他の住民はほとんど寝ています。このような日々の活動が日常のリアルな時間にマッチしているため、より臨場感を感じながら楽しむことができるのです。
2.カスタマイズと自己表現
プレイヤーは、自分の島や家を思い通りに飾り付けたり、キャラクターの服や髪型を自分好みに変えたりできるので、自分のアイデンティティを反映させながら、独自の島やキャラクターを作り上げることができます。ゲームを通じて自分自身を表現し、オリジナリティを発揮することができるので、楽しみながら自分らしい世界を作っていくことができます。
3.ソーシャルな要素と交流
他のプレイヤーとゲームを楽しむことができます。友達の島を訪れたり、アイテムを贈りあったりできます。チャットで会話もできるため、ゲームを通じてコミュニケーションが広がり、友情や協力の楽しさを感じられるようになっているのです。
4.仮想空間における経済的な要素
ゲーム内の通貨である「ベル」を使いアイテムを買ったり、他のプレイヤーとアイテムを取引をすることもできます。プレイヤーは仮想の経済システムを体験し、資産を築いたり取引を通じて他のプレイヤーと交流することができます。ゲーム内での経済活動が、現実社会と同じように様々な経済的な要素を持つことで、戦略的に資産を管理し仮想空間内での成長や発展を楽しむことができるようになっています。
あつまれ どうぶつの森での自己表現
1.キャラクターのカスタマイズ
プレイヤーは服装や髪型、アクセサリーなどを購入し身につけることや、新規にデザインを作成することもできます。カスタマイズの自由度が高いほど、プレイヤーはゲームに没入感を感じ、自分だけの特別な体験ができるようになります。自分自身の表現や創造性を刺激するような重要な要素となっているのです。
2.島のカスタマイズ
キャラクターのカスタマイズだけではなく、島全体の地形デザインもカスタマイズができます。山の森の中に博物館を作ることもできれば、浜辺に拓かれた博物館を作ることもできます。どのような島にするか決めることができるので、キャラクターのカスタマイズと同じように自らの個性を反映させ、独自のアイデンティティを形成できるのです。ゲームを通じて自己表現が豊かになることで、他者と異なる存在として認識され、自分らしい冒険や体験を楽しむことができます。
3.メタバースと現実の交差点
これは、現実と交わる特殊な場所や部分を指します。現実の時間や季節がゲーム内に反映され、ゲーム内の島であっても現実と同じような経過を感じます。例えば、夕方になると夕焼けが出てきたり、コミュニケーションをあまり取っていないどうぶつのキャラクターたちとは疎遠になってしまったりするのです。仮想空間が現実と融合し、プレイヤーは双方での楽しみや経験を得ることができると言えます。
あつまれ どうぶつの森とメタバースの比較
メタバースとあつまれ どうぶつの森は、異なるコンセプトや目的を持つものの、一部の要素で共通点があります。どちらも仮想空間での冒険や生活を提供するものであり、プレイヤーが自分のキャラクターや環境を自由にカスタマイズすることができます。自分の好みやアイデンティティを大切にしながら、独自の世界を築くことができるのです。
最終的に、プレイヤー中心の体験ができる点、他のユーザーと交流ができることや自分のペースで楽しめる部分が最大の共通点となっています。
まとめ
ゲームとメタバースを比較することにより、仮想空間と現実の境界が曖昧になる新しい社会の兆候を見ることができたのではないでしょうか。
あつまれ どうぶつの森では、島での暮らしや他のプレイヤーとの交流が、現実の時間や季節と密接に結びついています。プレイヤーは自分らしい島を作り上げ、他のプレイヤーと協力して共同体を築いていきます。
これはまさにメタバースの魅力であり、仮想空間が現実の生活に深く浸透する未来を予感させていると言えるでしょう。
ゲームを通して得られる経験は、将来的なメタバースが私たちの社会にもたらす新たな可能性を感じさせてくれているのかもしれません。