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2024.06.26

[2024年]風評被害対策とは?企業事例を踏まえて対策方法を解説!

風評被害を防ぎたいものの、どのような対策方法があるのだろうかと気になっていませんか?そのような方向けに、風評被害対策を得意とするアディッシュが、6つの対策方法をご紹介します。この記事では、弊社が風評被害対策のサポートをしている企業様の事例も併せてご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

風評被害対策とは

風評被害対策とは
風評被害対策とは、風評による売上の低下などを防ぐための対策をいいます。風評被害とは事実無根の噂話等が拡散されて、企業が損害を受ける様な被害を指します。

SNSやメディアプラットフォームの登場により、誰でも情報を発信できる時代となりました。SNSではシェア機能やリツイート機能があり、事実無根の噂話が拡散されてしまうこともあります。前触れなく降りかかってくる危機による損失を受けないために、風評被害対策に取り組む企業が増えてきました。

風評被害対策の取り組み

風評被害対策の主な取り組みは5つあります。

1.ソーシャルメディアポリシーの策定

企業がSNSを利用する際には、ソーシャルメディアポリシーを策定しましょう。

ソーシャルメディアポリシーとは、SNSを利用する際のルールや心構え、目的、姿勢、NG事項等のことです。これらを明らかにして周知することで風評被害リスクを最小限に抑えられます。

ソーシャルメディアポリシーの策定

出典元:『株式会社資生堂 ソーシャルメディアポリシー
株式会社資生堂がソーシャルメディアポリシーを公開しているため、参考にしてみると良いでしょう。

また、ガイドライン違反を起こした際の罰則を規定しておくと、ソーシャルメディアポリシーを遵守してもらいやすくなります。

2.従業員の教育

風評被害対策のためには、従業員を教育することで、そもそも炎上を起こしづらい組織づくりを行うことも大切です。SNSリスクの基礎知識やその対策についての研修をしましょう。従業員を教育する場合は、具体的な炎上実例を挙げながら説明すると危機感を抱き、真剣に話を聞いてもらえるようになります。

従業員の教育

風評被害対策について学習する方法には、研修以外にも、E-learningやセミナーへの参加などもあります。アディッシュでは、広報やマーケテティング担当者向けにSNS上の風評被害/炎上対策の相談会を開催しているため、相談していただくことも可能です。
>>SNS上の風評被害/炎上対策の相談会はコチラ

3.モニタリング体制の整備

風評被害での損失を受けないために、SNSやコミュニティ、掲示板のモニタリングをしましょう。自社に関するリスク投稿を発見し、早期に対応することで炎上を防ぐことができます。自社でのモニタリング体制の整備が難しい場合は代行会社へ依頼する選択肢もあります。

4.危機管理体制の整備

風評被害が発生した場合は、適切に対応することで被害を抑制できます。いつ発生するかはわからないため、危機管理体制を整備しましょう。

  • 風評被害が発生したときは、どのような手順で何をするのか?
  • 責任者や指令系統は誰なのか?
  • 声明文を発表するときは、どのような手法でアナウンスすべきなのか?
  • 風評被害の情報発信者に対する措置はどうするべきか? 

などを決めておくと、風評被害が発生したときに素早く対応できます。

5.ネットワーク作り

風評被害が発生した際に、情報発信者の法的措置等について悩むこともあるかもしれません。

風評被害を最小限に留めるためには早期に判断し迅速に対応する必要があります。これらを実現するためにも、風評被害について詳しい弁護士とネットワークを作っておきましょう。風評被害の対応に詳しく、削除請求の解決事例を豊富に持っている弁護士とネットワークづくりをしておくと安心できます。

風評被害の主な原因

風評被害対策方法をご紹介しましたが、なぜ風評被害は発生するのか理解しておくことも大切です。風評被害となる情報源は「SNS」「報道」「口コミ」となります。

(1)SNS
SNS上で話題を集めている投稿は信憑性を確認せずにシェアされてしまいます。SNSは風評被害が発生しやすいためモニタリングすることをおすすめします。

(2)報道
マスコミの報道は偏った内容が含まれることがあります。また、報道内容を正しく理解されずに風評被害に繋がることもあります。

(3)口コミ
家族や友人など親しい人の口コミは影響力が高いため、事実無根のネガティブな口コミが出ないように日頃から良い関係を構築しておくことが大切です。

風評被害を受けた場合の悪影響

風評被害を受けた場合の悪影響
風評被害を受けてしまうと、5つの悪影響が出ます。

1.ブランドイメージの低下

風評被害でネガティブな情報が拡散されてしまうと、ブランドイメージが低下する可能性があります。

例えば、2020年には新型コロナウイルス感染症が流行と共に、社名にコロナが入っているという理由だけで、根も葉もないことをホームページに書き込みされるなどの風評被害に遭いました。この企業はマスコミの力を借りて信頼の回復ができました。しかし、このような風評被害で企業イメージが低下してしまうこともあります。

2.売上の低下

ネガティブな情報が拡散されると、顧客が企業に対して警戒心を抱くようになります。「本当に商品を購入して大丈夫なのだろうか?」と警戒心を抱かれてしまうと商品が売れなくなり、新規顧客の獲得にも苦戦してしまうでしょう。

また、既存顧客を失望させてしまい、商品を継続して購入してもらえなくなる可能性もあります。その結果、売上が低下してしまいます。

3.従業員の士気の低下と離職率の上昇

会社のブランドイメージが悪くなり、売上が低下すると、社内の従業員は不安に感じてしまうでしょう。企業に所属する誇りや、仕事に対するやりがいを感じにくくなります。従業員の士気が低下してしまうため、生産性も下がるでしょう。

また、社員の士気の低下が別の事件を発生させるなどの負の連鎖も起こりかねません。結果として離職率が上がる可能性があります。

4.ビジネス機会の損失

企業のステークホルダー(顧客や取引先、投資家)に警戒心を抱かれるとビジネス機会が喪失してしまうこともあります。顧客に商品を購入してもらえなくなるだけではなく、取引先との取引が終了してしまう恐れがあります。

また、投資家を失望させると持ち株を売りに出されてしまうでしょう。人材採用も苦戦する等、多方面で影響を受けてビジネス機会が得られなくなります。

5.精神的苦痛

悪い評判が広まると社会的信用を失い、精神的苦痛を受けます。周囲から見放された気持ちになり孤独を感じたり、将来が不安になりそわそわして何も手につかなくなったりすることもあります。精神的苦痛とは過度にストレスがかかった状態です。そのため、いつも通りに仕事ができなくなることもあります。

風評被害対策の事例

風評被害を受けると、さまざまな悪影響が出るため対策をしておきましょう。アディッシュが支援させて頂いている企業様の取り組みをご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

ANYCOLOR株式会社

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引用:『にじさんじ YouTube
ANYCOLOR株式会社は、VTuberグループ「にじさんじ」を運営している会社です。にじさんじのYouTube登録者数は148万人を突破しています。

にじさんじは、多くのVTuverが所属しているため、全ての動画について炎上や権利侵害が起きないかを確認する工数が大きく、悩んでいました。そこで、炎上や権利侵害に詳しい専門会社へ依頼することに決めたのです。

映像内で肖像権・著作権を侵害しているものが映りこんでいないかを確認することで、多くの人が見る動画でも風評被害が起きない工夫をしています。

豊富な知識を持つ専門会社へ相談することで、動画の質をチェックしてもらうだけでなく、どのようなキーワードが炎上しやすいかなどを知ることができて動画制作にも活かすことができています。

弊社は動画に肖像権・著作権を侵害しているものが映りこんでいないかを確認する業務を行っていました。
>>「にじさんじ」の動画投稿をサポート、アディッシュの投稿動画監視サービス

株式会社ワークポート

株式会社ワークポート
引用:『株式会社ワークポート

株式会社ワークポートは、求職者と企業をマッチングする転職コンシェルジュサービスを提供している会社です。企業からヒアリングした情報を参考に、1日200件の求人票を作成しています。

求人票を審査する基準は100種類以上あり、複雑なため、全てを抜け落ちなく確認できているかという不安も感じていたのです。特に、外部に公開する求人においては、公表すべきでない情報や、それぞれの細かい記載ルールがあります。これらの業務を外部委託することで、確実な遂行を目指しました。

弊社は求人票の審査業務に携わらせて頂いていました。
>>求職者と企業をつなぐ「求人票」の確実かつスピーディーな審査を支援

株式会社DouYu Japan

株式会社DouYu Japan
引用:『App Store Mildom(ミルダム)
株式会社DouYu Japanは、2019年10月からライブ配信サービス「Mildom(ミルダム)」を運営している会社です。高画質で低遅延、幅広いジャンルのライブ配信ができるため人気を集めています。

ライブ配信サービス上では、犯罪行為や不適切な内容、規約違反などの恐れがあるため、運営当初は法律の専門家と一緒にプラットフォームの監視をしていました。しかし、監視が厳しかったため、Mildomのユーザーが窮屈に感じてしまったのです。
そこで、風評被害対策を行いつつユーザーに楽しんでもらえるプラットフォームを実現するために、24時間365日監視サポートサービスを利用しました。

監視対象は先に挙げたような犯罪行為や過剰に攻撃的なもの、性的盗撮などの様に、一般的に配信NGと考えられるような動画です。監視方法を切り替えたことで、規約違反者を減らしつつ、ユーザーが安全・安心に利用できるプラットフォームをつくることができました。

弊社は、Mildomの24時間365日監視サポートを手伝っておりました。
>>変化を先読みしてくれる頼もしいチームの一員。アディッシュのライブ動画配信サポート導入事例

アディッシュの風評被害対策サービス 

アディッシュの風評被害対策サービス
アディッシュは風評被害対策サービスを提供しています。

サービス内容 詳細情報
24時間365日体制のSNSやサイトの監視 風評被害リスクのある投稿を早期に発見
広告審査 インターネット広告の表現に問題がないかを審査
炎上リスク診断 実施予定のプロモーションと類似する過去事例を抽出し、炎上リスクをレポート
本人確認代行 マッチングサービスなどの本人確認業務の支援

 風評被害による影響を受けないように対策をしたいとお考えの方には、SNS上の風評被害/炎上対策の相談会を開催しているため、相談していただくことも可能です。
>>SNS上の風評被害/炎上対策の相談会はコチラ

まとめ

風評被害を受けた場合は、ブランドイメージの低下やビジネス機会の損失などの経済的損失を受けてしまいます。そのため、風評被害が発生しないように対策を行いましょう。

アディッシュでは風評被害対策サービスを提供しています。24時間365日体制の監視業務や広告審査業務などに対応できます。豊富な実績を活かした支援を得意としているため、風評被害に不安を感じる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

>>お問い合わせはコチラ

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この記事を書いた人

アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

ライター

アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」

インターネットコミュニティ運用、SNS運用、リスク対策に役立つ情報をお届けします。投稿監視に関連する最新動向や運用設計のポイントをご紹介します。