テレビや新聞など主要メディアのSNS活用は今や当たり前になってきました。
そこで、日本の主要なメディアにおけるTwitter公式アカウントの状況を各社(テレビ局、新聞社)で比較し、前回分析を行った2013年と合わせて分析しました。
※Twitter公式ページで得られない情報については「whotwi」を用い、2017年12月8日時点の数値で分析しています。
■2013年の分析はこちら
国内マスメディアTwitter成功調査 https://monitor.adish.co.jp/blog/twitter/
テレビ局のTwitter公式アカウント
テレビ局のTwitter公式アカウント比較
NHK(日本放送協会)
NHK広報局 @NHK_PR
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2009/11/29 | 106,923 | 115 | 1,971,630 | 5.9回/日 | 97% | 122 | 4時間 |
2013年にはアカウントについていた「(ユル~く会話しますよ)」は現在なくなっていますが、複数の担当スタッフによる“ゆるい”つぶやき感は変わっていません。
ひとりごと率の高さからも分かるように各番組の公式アカウントのリツイートは少なめで、独自の“ゆるい”つぶやきで各番組を紹介しています。
フォロワー数も大きく伸び、相変わらずの人気アカウントです。
※フォロー数の減少(2013年:140,870人⇒2017年:115人)は、NHKのインターネットガイドラインに基づきNHKアカウントによる他アカウントへのフォローをすべて解除したため
日テレ(日本テレビ放送網)
日テレダベア @nittele_da_bear
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2009/11/16 | 4,245 | 67,104 | 173,425 | 6.1回/日 | 80% | 124 | 4時間 |
新入社員であり宣伝部特命担当である「ダベア」の公式アカウントとして番組情報をつぶやいています。各番組の公式アカウントのリツイートも行っています。
他局に比べて2013年よりツイート数を大きく減らしており、全体のツイート数は少なめですが、ツイート内容はドラマのあらすじや各番組の情報など比較的詳細に紹介しています。
TBSテレビ
TBSテレビ宣伝部 @tbs_pr
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2009/9/15 | 71,920 | 815 | 246,063 | 40.4回/日 | 39% | 114 | 36分 |
マスコットキャラ「BooBo」のアイコンが目印で、1日の平均ツイート数・ツイート間隔を見てもわかる通り番組情報を豊富につぶやいています。
各番組の公式アカウントのリツイートも多く、それらと連動して広報や宣伝活動に積極的に活用している印象です。
フジテレビ
フジテレビ @fujitv
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2010/2/6 | 55,632 | 1 | 424,581 | 17.4 回/日 | 70% | 116 | 1時間 |
おなじみの目玉のロゴマークをアイコンにしたアカウントで、番組情報をメインにしつつ、公式サイトの更新情報もツイートするのが特徴です。番組情報にも公式サイトの番組情報ページへのリンクが必ず付いています。
そのためか、番組の紹介内容は比較的あっさりめです。
テレビ朝日
テレビ朝日宣伝部 @tv_asahi_PR
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2010/9/1 | 18,721 | 595 | 258,924 | 4.1 回/日 | 91% | 130 | 6時間 |
「センデンブインちゃん。」というキャラクターが“中の人”。
ツイートは顔文字が多めで、また番組名や出演タレント名のハッシュタグを複数埋め込むなど、番組の情報を比較的詳細に紹介しています。
新聞社のTwitter公式アカウント
新聞社のTwitter公式アカウント比較
日本経済新聞
日本経済新聞(電子版) @nikkei( @nikkeionlineから変更)
※2013年のデータは「@nikkeionline」のもの
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2010/7/22 | 194,389 | 31 | 2,739,101 | 67.9 回/日 | 95% | 58 | 21分 |
日本経済新聞電子版の公式アカウント。2013年の調査では、電子版に掲載されたニュースをピックアップしタイトルとURLのみを淡々と配信しているアカウントでしたが、現在はそのほかに編集責任者がニュースのポイントや読みどころを紹介するツイートも行っています。
朝日新聞
朝日新聞デジタル @asahi
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2009/5/27 | 205,634 | 248 | 1,206,760 | 85.7 回/日 | 96% | 53 | 17分 |
朝日新聞デジタルのニュースから、最新のニュース速報や旬の話題をピックアップしてツイートしています。
簡潔な見出しで淡々としたツイートがメインですが、ときどき朝日新聞社からのお知らせやお得な情報もつぶやいています。
読売新聞
YOMIURI ONLINE @Yomiuri_Online
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2010/1/29 | 117,762 | 41 | 695,524 | 103.3 回/日 | 89% | 62 | 14分 |
2013年にはエンタメ、社会、政治などにジャンル分けされた別アカウントのリツイートがメインでこのアカウント自身のツイートはほとんど見られませんでしたが、現在はこのアカウントであらゆるジャンルからの旬のニュースをつぶやいています。1日のツイート数も多めです。
毎日新聞
毎日jpニュース速報 @mainichijpnews
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2009/6/11 | 191,414 | 2 | 350,967 | 78.9 回/日 | 100% | 48 | 18分 |
毎日新聞ニュースサイトから、主な速報をピックアップしてツイート。
ひとりごと率は2013年と変わらず100%で、RTも@もいっさい行っておらず、見出しも簡潔です。
そのためニュースの一覧的な印象があり、今どのようなニュースがあるのかすばやく知りたいユーザーには使いやすいかもしれません。
産経新聞
MSN産経ニュース @Sankei_news
※2013年のデータは「MSN産経ニュース @MSNSankei_news」アカウントのもの
開設日 | ツイート数 | フォロー数 | フォロワー数 | 1日平均ツイート数 | ひとりごと率 | 平均文字数 | 平均ツイート間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2012/4/25 | 113,331 | 191 | 250,625 | 121.4 回/日 | 89% | 81 | 12分 |
産経新聞グループのニュースサイト「産経ニュース」の公式ツイッター。
2013年の前回調査時にはその前年に開設されたばかりのアカウントでツイート数もフォロワー数も少なめだったため、今回の調査では新聞社の中ではツイート数もフォロワー数もダントツの増加率となりました。
内容も、2013年はひとりごと率100%でしたが現在は系列の「産経ニュースWEST」のツイートなどをリツイートし、情報を厚くしています。
まとめ
各メディアがより積極的にTwitterを活用している印象です。
テレビ局部門では相変わらずNHKが圧倒的なフォロワー数を誇りますが、増加率では日テレ以外の各社がNHKを上回る伸びを見せています。
また、全体としてキャラクターや“中の人”などを使って親しみやすさや楽しさを前面に出したアカウントとなっています。
対して新聞各社は、簡潔な見出しですっきりと硬派なイメージです。
全体的にツイート数も大幅に伸び、ツイート間隔も約20分前後と、最新のニュースをいち早く知りたいと思っているユーザーにとってはさらに使いやすくなったと言えるでしょう。
一緒に読みたいお役立ち資料
今回の報告ではTwitterの調査でしたが、SNSやインターネットに関する調査が官公庁や公共機関より公開されています。「ソーシャルリスク分析に活用したい官公庁の白書6選」では、それらの調査結果よりソーシャルリスクの分析に役立つものを選びまとめました。ぜひ、ご活用ください。
お問い合わせ
弊社ではSNS運用・SNS監視のサービスを提供しております。新たにSNS運用を検討されている企業様もお気軽にお問い合わせください。